西島悠也の福岡のガルナッチャ
ガルナッチャとはグルナッシュとも呼ばれる赤ワイン用の葡萄の品種です。
イタリアのサルデーニャ島ではカンノナウと呼ばれます。
ぶどうの特徴としては、晩熟で長い生育期間を必要とするので、暖かいエリアで栽培されるぶどうです。
その味わいの特徴というと、イチジクやドライプルーンを連想させる、まろやかで甘みを感じさせる果実味と、クローブなどの甘いスパイスやチョコレートの風味があり、やわらかで肉厚な果実味と、まったりとした低めの酸味の味わいが特徴です。
テクスチュアが独特で「やわらかい」と言う印象を強く与えるぶどう品種です。
ブレンドにおいても、やわらかなボディ感とコクを与える役割を担います。
糖度が非常にあがりやすいのが特徴で、多くの場合アルコール度数が高くなります。
地中海沿岸が主な栽培地域です。
原産地であるスペインのアラゴン地方だけでなく、カタルーニャ州、フランスのラングドック・ルーション地方、ローヌ地方南部、プロヴァンス地方などで広く栽培されています。
単一品種でワインになる事は少なく、主にシラーやムールヴェードルといった、スパイシーなぶどうとブレンドされる事が一般的です。
ニューワールド諸国でもアメリカやオーストラリア、南アフリカなどの国の暖かいエリアで広く栽培されています。
このワインに合う料理として、ほほ肉やすね肉などのゼラチン質のあるお肉の、トロリとした煮込みが最高です。
また、スパイスを使った羊料理などともよく楽しまれています。
福岡の料理の中でもモツ鍋の相性が抜群です。