西島悠也の福岡のネッビオーロ

西島悠也

ネッビオーロとは、イタリア北部で栽培されている赤ワイン用ブドウ品種です。

 

ピエモンテ地方の土着品種で、主にピエモンテ州やロンバルディア州、ヴァッレ・ダオスタ州で生産されています。

 

ネッビオーロという名はピエモンテ州クーネオ県での呼び名で、他の県ではスパンナ、ロンバルディア州ではキアヴェンナスカ、ヴァッレ・ダオスタ州ではピクトゥネールなどと呼ばれています。

 

名前の由来は霧を意味する「ネッビア」で、ブドウの表皮が大量の蝋粉(ろうふん)に覆われて霧のように見えること、または晩熟でその収穫時期が秋の霧の季節に行われるから、という説があります。

 

また最も古い説では高貴を意味する「ノービレ」が語源で「ふくよかで逞しく、甘い」ワインになるブドウ品種という説もあるのが有名です。

 

基本的には薄いルビー色で、非常に強いタンニンと酸味があります。

 

強いタンニンと酸が他の特徴とバランスがとれるようになるためには長期熟成が必要で、熟成されると味わいが広がり、スミレやタール、ハーブ、チェリー、ラズベリー、タバコ、トリュフ、プルーンなどの幅広いブーケを持つ世界で最も誘惑的とされる香りの高級ワインとなります。

 

少量の他品種とのブレンドもあるが、単一品種でワインが造られることが多いのも特徴です。

 

福岡の料理だと、辛子明太子などと相性が良さそうです。